ブログトップ > 「学力テスト」不参加の犬山市に何を学ぶか
「学力テスト」不参加の犬山市に何を学ぶか
1月30日(火)に愛知県犬山市の教育を、那覇市議団5名で視察をさせていただきました。
当日は、市教育委員会の計らいで、楽田小学校の授業風景も見学させていただきました。
犬山市は、全国「学力テスト」に唯一不参加を決定した自治体です。その教育方針と「学テ」に対する考え方を勉強させていただきました。
犬山市は、「犬山の子どもは犬山で育てる」という基本方針を掲げ、独自の教育理念を実践しています。
その理念を実現するために、市の予算で30人程度学級を実施し、少人数授業(15人以下)も実施しています。
現代の教育問題に心配が尽きない保護者の苦情にも対応しながら、「学びの学校づくり」「学校の自立」がどのように行われているのか。レポートします。
写真は国宝「犬山城」
なぜ、「学力テスト」に参加しなかったのか。この疑問は犬山の皆さんにとって愚問のように感じました。
その返事はこうです。
「犬山市独自の教育改革を進めている中で、学力テスト問題があっただけで、犬山の教育理念の上から、学力テストは必要ない」。実に明瞭な答えでした。
教育の崩壊、落ちこぼれの問題は犬山にも、当然あったわけで、その対策として、独自に教育改革を進めたのが、たまたま、「学テ」不参加なわけです。その理念は実にきめ細かく、ある意味、国のゆとり教育見直し、テスト重視の対極を進んでいます。
「学級は教えあい・助け合い、学びあうものである。」その実践が少人数授業での、児童同士の教えあい授業です。 (写真)
3年生の算数の授業はわずか12名でした。決して習熟度別ではなく、グループで論議して、わかった子が教え合うスタイル。教師はヒントを出すだけ。生き生きした授業でした。
校長先生も、学校経営に専念し、「学校の自立」を誇らしげに語っていました。学年ごとの教師集団の相互研修、力量向上、教科内容の具体化、副読本の活用など教師の自己改革を支援しています。
もちろん保護者から、なぜ学力テストに参加しないのかという不安がなかったわけではなく、「学テ」が学力向上に何の意味がないことを説明して理解してもらったといいます。
4月に行ったテストの結果は10月にしか戻らず、その時点でのつまずきを、修正するにはあまりにも遅すぎるあり方が問題だと。さらに成績を公表し、学校間の競争を激化させて、教師をテストの成績を上げることに集中させ、肝心の学力は置き去りにされてしまう。
「学テ」は基本的に調査であり、好成績を残すための対策をしてまで、教育現場を追い詰めるべきではない。
行政の予算措置を含め、教育委員会と学校が対等にがんばっていることが、犬山の教育改革を進めていることに感動しました。
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 「学力テスト」不参加の犬山市に何を学ぶか
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://pro-blog.jp/mt/mt-tb.cgi/27
コメントする